結結エッセイ08 食べることは「ぬちぐすい(命の薬)」 中沢 初絵

地鶏手羽の黄色い島人参スープ地鶏手羽の黄色い島人参スープ

「87600」

さてこの数字、一体何を表す数でしょうか?

人生80年と言われる昨今
たとえば1日の食事回数を3食として、年間1095食、80年で87600食!!

こんな事を考えるのは私だけでしょうか(笑)

私は食べる事が大好きです!

何の為にお仕事頑張ってますか?と聞かれたら即答で
「美味しい物を食べるため!!」
と答えます。

だからこの数字を知った時
「え~っ、一生でこれだけしか食べられないの~!」と言っちゃいました(笑)

だから私は一食一食を美味しく大切にいただきたいです。ただお腹を満たしたり、意味や味も解らずに食べたくないと思っています。

地鶏軟骨 柔らかもずく雑炊地鶏軟骨 柔らかもずく雑炊

「いただきます」の言葉には、食べ物や命への感謝の気持ちが込められているのではないでしょうか。生きる活力の言葉だと思います!

沖縄には昔、「いただきます」の言葉は無かったそうです。
代わりに、「くすいならち、くみそーりー」(薬になって下さい)
ご馳走様でしたは「ぬちぐすいさびたん」(命の薬になりました)と言われてきました。
もちろん今もこの言葉は使われてます。

人生の大先輩の方々は、口に入れる物は健康と滋養に繋がる物だから薬になる、
そして不老長寿であります様にと感謝と願いを込めて使われていたそうです。

現在の私達の食に関する思いはどうでしょうか?

飽食時代、食べ物が溢れ、味覚も心配され、あげくの果てにはメタボリックや成人病で命が危ぶまれています。
長寿県と言われた沖縄県民ですら忘れている部分であります。だから今改めて、食べる楽しみや食べる幸せ、食べる喜びを考えて感謝の気持ちと命の薬の意味を噛み締めて欲しいのです。

沖縄には長寿の秘訣である食文化が沢山あります!
歴史的に受け継がれた風習や習慣、土地に根付いた料理があります!是非見つけて下さい。
そして、ぬちぐすいを口にしてみて下さい。ここカフーリゾートフチャクコンド・ホテルにも美味しい沖縄の長寿の秘訣料理があります!

大きな口をあ~んと開けて、沖縄のミネラルたっぷりの潮風と一緒に
身体に「ぬちぐすい」してみて下さい!

中沢 初絵

PROFILE

中沢 初絵(なかざわ はつえ)

沖縄県内を中心にテレビ、ラジオ、CM出演やナレーション、披露宴・イベントの司会等、オキナワンママドルとして幅広くタレント活動中。
1986年日本旅行「赤い風船」沖縄キャンペンガールに選ばれ、同年アイドル歌手としてデビュー。1991年ミス日本に沖縄から始めて選ばれる。2005年にデビュー20 周年を記念して制作した、インディーズCD「ルドママツエハ~ママドルのテーマ~」の売り上げ全額をアジアチャイルドサポートへ寄付。2010年(社)日本ソムリエ協会より名誉ソムリエに就任。
弟はホラー漫画家でタレントの山咲トオル。

次回予告

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