結結エッセイ09 音楽的視野から見た沖縄の3つの魅力 ボブ石原


沖縄は世界的にみても類をみない芸術の島です。
毎日どこかの芸能団体が、バンドが、世界中を駆け回っています。本当に素晴らしい!

ボブもこの島に生まれて、そこで芸能に携われて、幸せを実感し毎日有意義に過ごしています!なんといったって、この島には歌=詩にする題材が豊富に存在するのです。これは助かります!
自然、人柄、文化、歴史、そのどれをとっても素敵な詩がいくらでも浮かんできます。割と知られていませんが、沖縄には山(森)の自然も豊富に残っています。
毎日のように海を眺め、時に山(森)の空気に触れて癒される沖縄の生活。幸せです!

さて本題です。沖縄を知るには、最低でも3回は再訪して欲しいと思います。
1回目は、亜熱帯特有の海・山・空の自然を満喫する。
2回目は、ちゃんぷる~で特異に発展した芸能&文化を満喫する。
3回目は、その時々の権力に翻弄され続けた琉球の歴史を学ぶ。

ボブが昨年立ち上げた新ユニット「琉球ソウルエスニカ」が詩で、メロディーで、表現したい、訴えたい事もその3つです。個人的な‘愛を契り合う歌’もとても大切な、人生に必要不可欠なものなのですが、沖縄に生まれ育ったからにはもっともっと大きな「愛」を歌いたい。それがうちな~んちゅに課せられた使命のような気がします。


「自然を愛する心」「ちゃんぷる~に交わり他人種・文化と混じり合い愛し合う心」
「愛する人を守るため過去を振り返り、正し、悲しい悲劇を繰り返さないよう学ぶ心」
折角大切な時間を割いて沖縄にいらっしゃるのだから、極上の~癒しタイム~の合間にぜひ「ちゅらまぶや~=美しい魂」を学んで頂きたいと思います。
我々琉球ソウルエスニカはそれらをただ堅く真面目に表現するのではなく、ユーモアを交え、明るく楽しく時に切なく、詩とメロディーそしてパフォーマンスで表現して、その度に新しい物語を紡いでいく、その出来たてほやほやの物語を観客のみなさんに直にお届したいと考えています。

それは今日まで沖縄の祖先、先輩方が歩んできた道そのものなのです。うちな~んちゅはたくましいですよ~。何があっても負けません。笑って「て~げ~」に「だからよ~」の精神で切り抜けます。そして最後はとにかく「かちゃ~し~」で締めくくります。

私ボブの音楽人生もそうですね。 七転び八起き!決して諦めません。頑固にポリシーを曲げず、でもて~げ~にがんばってさえいれば、しっかり友人たちと交流を持ってさえいれば、「結まーる(ゆいまーる)」の精神で誰かが何かしら助けてくれる。そんな島。ありがたい事です。

沖縄は遥か昔、「竜宮城」と呼ばれていたと聞いたことがあります。
それだけの魅力と器を兼ね備えた最高の癒しの島だったのだと思いますし、その魅力は確実に現代の沖縄にも受け継がれていると思います。
私ボブの前在籍バンド「琉球チムドン楽団」はツアーで全国をまわる度に、各地のお年寄りのみなさんから『天女様だ~!』と言われ泣きながら拝まれました。(笑)
沖縄旅行、決して1回で満足してはいけませんよ。最低でも3回はリピートしてくださいね。そしたら、人生に更なる深みが出てあなたも幸せに、ボブも嬉しいさぁ。

ボブ石原

PROFILE

ボブ石原(ぼぶ いしはら)

音楽家(作詞・作曲・編曲・プロデュース)、演奏家(ピアノ・ギター・フットベース・パーカッション)、ボーカリスト、脚本家、芝居人と多才なマルチアーティスト1991年にディアマンテスを結成し、1993年にメジャーデビュー。2003年には幼なじみの藤木勇人氏と琉球チムドン楽団を結成し、2006年にメジャーデビュー。現在は、スパーマルチパフォーマンスユニット「琉球ソウルエスニカ」を2009年に立ち上げ、音楽人生の総決算へ挑む!並行して今夏、琉球チムドン楽団も復活!今年は目が離せない年に!

次回予告

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