結結エッセイ15 旅 上江洌 清作


「スーツを着ない」と小学校から決めていた。なぜかそう思った。
そこから始まって今の自分があるのだろう。良い意味で「好きなことしかしない」ということに集中してやってきた。 そこに特化して一生懸命やってきたことが、こうして良い方に向かい、芽が出たのだと思う。

判断の基準は「面白いか、面白くないか」、「興味があるか、ないか」だ。
自分に正直に、シンプルな選択肢の中で生きている。

例えば、何かを提案されることもよくあるが、それを持ち帰って考えても「また今度。」 と結果を先送りしてしまって、いつ出来るのか分からないときがある。 それは自分が考えている時間、相手も物事が進まず、ただ無駄な時間のような気がしてきたので、 とにかくその時の印象でやるか、やらないかを決めようと心掛けるようになった。その時に迷ったら、どれだけ時間を掛けても先に進まないものだ。

だから、物事は「面白いか、面白くないか」、「興味があるか、ないか」で決める!

カフーリゾートでのライブも「面白い」からやる!
初めて、カフーリゾートに打合せで来たときの印象、それは「海外っぽい」。 良い意味で溢れていないし、お客さん自身がやりたいことをやっている。 何でも臨機応変に対応してくれるし、システマチックじゃないところが良い。 リピーターが多いのも納得のホテルだ。

今年でカフーリゾートでのサマーライブは3回目になるが、ソロプロジェクトのメンバーにとって、カフーリゾートでのライブはご褒美となっているのが実際のところ。

なぜ、カフーリゾートかって?それはスタッフも楽しみながら仕事をしているし、その雰囲気がお客さんに伝わっているんじゃないかな。 仕事にプライベートが垣間見え、お客さんはリラックスしてホテルで過ごしている。そういう雰囲気に、 初めて来た人は価値観を変えられるんじゃないかと思うし、リラックスの仕方というのを再確認させられる場所ではないだろうか。

これからやってみたいライブの姿。それは音楽が1日の中により自然にあること。
例えば、ホテルのプールサイドで泳いでいたら、いきなりステージでライブが始まって、「面白そうだから行ってみようか」くらいのノリで集まってきてくれたり、 客室のテラスから「何が始まったんだろう?」と覗いてみてくれたり。サプライズ的にできたら、もっと面白くなるんだろうな。

カフーリゾートでは、演出としてではなく、自然にそういうことができる場所。「すべてが さりげなく やさしい。」というコンセプトを体現しているホテルだと思う。

水平線へと続いて見えるプールサイドでボーっとしていたら自然と音楽が流れてくる。そういう身近に音楽を感じてもらえるようなライブをもっとやっていけたら面白いだろうな。

上江洌 清作

PROFILE

上江洌 清作(うえず きよさく)

MONGOL800(ヴォーカル/ベース)

1981年2月15日 沖縄県出身。

MONGOL800のヴォーカル・ベースを担当。
98年、儀間 崇、髙里 悟と共に結成。
99年、インディーズ・デビュー。2001年リリースアルバム「MESSAGE」がインディーズアルバムとして史上初となるオリコンランキング1位とミリオンヒットを記録、現在までに300万枚以上のセールスとなっている。10年、ソロプロジェクトThe NO PROBLEM’sをスタート。また、5月30日には、上江洌.清作&The BK Sounds!!としてアルバム「アイランド」をリリース!!

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